はじめに
この記事では、僕自身が実際にAWSに転職するためにやった事を公開したいと思います。
必ず面接対策をしてから選考に臨みましょう。
この記事では面接対策に関しても解説していますので、是非参考にしてください。
以下、僕が AWS に転職するためにやったことのまとめです。
AWS の面接の難易度は高く、競争率も非常に高いです。
書類選考に応募して面接まで進んでから準備していては、とうてい間に合いません。
AWS の仕事を知る
AWSの求人サイトをチェック
まずは、AWSの求人ページのチェックです。これは必須ですね。ちなみに、エンジニア系の職種は以下です。興味がある職種の説明は一通り読んでおいたほうが良いと思います。
実際に入社した際には、ここに載っている人たちと一緒にお仕事する事になります。
https://aws.amazon.com/jp/careers/
ソリューションアーキテクト
いわゆる技術営業。セミナーで登壇するのは、だいたいこの人たちです。結構花形職種ですね。
担当のお客さんがついて そのお客さんをサポートする部署と、特定の技術(RDSとか)の担当になってそのスペシャリストとして活動する部署に別れています。
技術大好きかつ、それを人に話すのが好き。というひとにはおすすめ。
プロフェッショナルサービス
これは、まあコンサル部署です。要件定義して設計したら、実際にはクラメソとかに投げてる?ゴメン詳しくしりません。
トレーニング
有料のトレーニングをしてくれる人たち。お客さん先に行ってトレーニングすることもある。テクニカルな難易度は一番低いかも(違ってたらごめんなさい)。
人に教えるのが好きな人向き。あと一日中喋ってるので、人前で喋るのが大好きなひと向け。私が知っている方たちは元エンジニアが多かった。
エンタープライズサポート
お客様が一番高いサポート契約を結ぶと、この人達が担当になってくれます。
基本は担当が何社かついて、そのお客さんのシステムをサポートする。お客様と長く深く付き合いたい人向け。だいたい、業界毎に担当がわかれてるかな。
プレミアムサポート
いわゆるテクサポ。
狭い範囲でもシステムを深くまで理解したい人向け。この中だと、一番システムのディープなところまで見れます。
AWSで働いているエンジニアの仕事とは?
AWSのエンジニアがどのような仕事をしているか、こちらの記事でもまとめています。ぜひ参考にしてください。
実際にAWSの人の話を聞いてみる
ええ?いきなり?って思う方もいるかもしれません。。でも、以外と気軽に聞けるんです。AWSでは割と頻繁に求人イベントをやっています。
こちらのページの「最新ウェビナー / イベント情報」でイベントを見つけて積極的に情報収集をしましょう。
上記、実際に働いているAWSのエンジニアが、転職に興味がある人向けに行っている説明会です。気軽に話を聞けるし、履歴書なんかも必要ありません。もちろん面接なんかの評価にもまったく関係ありません。
僕の場合は興味がある複数の部署のイベントに参加して、その人達の雰囲気を見てから応募先を決めました。
転職サイトで情報収集
もし、この段階でAWSに興味がでてきたら、もっと詳しい情報を調べましょう。
転職会議には、どんな面接をやっているのか?とか、どの職種の人がどれぐらいのオファーをされたのかが書いてあります。
まずは、ここで情報収集しながら作戦をたてましょう。
上記以外の企業口コミサイトに関して僕のブログでもまとめていますので、参考にしてください。
自分の経歴を振り返って志望動機を固める
履歴書作成
なんとなく情報収集を始めながら、履歴書を作り始めましょう。
この段階では完成度は五割くらいでも大丈夫です。なぜ五割でOKかという事も、この後に説明します。
転職エージェントと話す
ここで、エージェントと会い始めましょう。ちなみにここで重要な事です。
- 転職エージェントというのは同じ会社でもエージェントのスキルにかなり違いがあります。
- いわゆる大手のエージェントでも、求職者に対して真摯に対応してくれる担当もいれば、扱いが雑な担当者もいます。
- また候補者とエージェントの相性の問題もあります。
- これは完全に好みなんですが、グイグイ引っ張ってくれるタイプのエージェントが好きなのか、それとも落ち着いて話を聞いてくれるタイプが好きなのか、求職者によって分かれると思います。
- さらに会社によって持っている求人に違いがあります。
- これも大きな問題で、自分が転職したい会社の求人を持っていないと意味がありません。
上記の理由から、僕は複数のエージェントと実際に会ってみる事をオススメします。
- エージェントに話しながら、自分の気持を整理する。
- 履歴書の修正点を指摘してもらう。
- 複数のエージェントを比べながら自分に合うエージェントを探す。
軽く解説しておくと、1をする事で、実際の面接での転職動機等がまとまってきます。2の指摘内容でエージェントの実力がわかります。かつ、自分の履歴書もブラッシュアップされます。3を行いあなたが心を許せるエージェントが見つかると、転職活動がぐんと充実したものになります。
オススメは エンワールド Geekly(ギークリー)や、リクルートエージェントあたりです。
このあたりはこの記事のオススメの転職エージェントで詳しく説明しています。
面接対策
「リーダーシッププリンシプル」を理解する
ここにリンクしておきます。これはAWSで働くようになると、とっても重要な内容です。
“amazon OLP”等のキーワードで検索して内容を確認しておいてください。
内部ではOLP(オーエルピー)と呼ばれています。
評価もこの軸で行いますし、面接の質問もこの内容で構成されています。これを理解するとしないとでは、今後のみなさんのAWSライフがまったく違ったものになっていきます。
さらに・・・
想定問答の作成
面接官は OLP に従って質問をしてきます。そこまでわかっているのですから事前に回答を用意しておきましょう。そこでポイントです。
OLPに沿った具体的な体験を S.T.A.R 形式で回答できるようにしておきましょう。
- Customer Obsession
- 「あなたは、いままでお客様の利益を最大化させるような経験をしたことがありますか?」
- Ownership
- 「あなたは、いままで主体的にプロジェクトを行った事がありますか?」
- Learn and Be Curious
- 「あなたは、自分自身を向上させるために努力している事はありますか?」
- S (Situation)
- そのときの状況、環境、背景等
- T (Task)
- 具体的に解決した課題、役割、任務等
- A (Action)
- 実際に、どんな行動を起こしたのか?どんな工夫をしたのか?どのように解決したのか?
- R (Result)
- その結果、何を達成したのか?どんな実績を達成したのか?この部分は数字にできるものは数字にしておきましょう。
どのOLPで質問されても、STAR形式で回答できるように準備しておきましょう。
こちらも「Amazonキャリアデー2021」の動画を紹介させていただきます。
上記のSTAR形式の説明や、AWSでの面接のコツやポイントが紹介されていますので参考にしてください。
再度強調しますがあくまでの一番重要な OLP は Customer Obsession です。少なくとも、この質問に対する回答は完璧に準備しておきましょう。
より具体的な対策をこちらにまとめています。
で、ここでもエージェントをうまく使ってください。だいたいのエージェントは面接の練習をしてくれます。ここで練習をするのとしないのでは大きく差が出ます。繰り返しますが、あたなが受けようとしているのは、いま一番人気のあるIT企業です。少しでもライバルと差をつけるためには、努力を惜しまないようにしましょう。
ちなみに、AWS(Amazonも)の面接ではバーレイザーという面接官がでてきます。彼らは応募した部署とは別の部署に勤務している人です。何を面接するかというと、専門的な知識を抜きにして、応募者がAWSの社員としてふさわしいか(イコールOLPに合っているか?)という事だけを見るための面接官です。この辺りは非常にAWS/Amazonらしいなと思うところで、AWSがいかにOPLを大事にしているかがわかりますね。
2021年 9 月に 「Amazon Career Day」という Amazon の採用イベントが開催されました。このイベントで AWS の面接対策としても非常に有益な情報が公開されていますので、記事にまとめています。
AWS の面接対策に使える「Amazon Career Day」の紹介
「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」を読む
これも重要な内容です。良くも悪くもAWSは、この人の思想が色濃く反映されています。
この中にもリーダーシッププリンシパルはでてきますし、この本の中で書かれているナラティブは実際に社内の会議等で使われている形式です。
転職後の仕事の仕方をイメージする上ではとても参考になります。
ちなみに、この本は「面接前に読んでくるように」と人事から指示があります。
テスト対策
ここまで来たら、あなたの頭の中でAWSへの興味が高まっていると思います。じゃあ早速書類選考に応募しましょう!ではありません。
それはまだ早い!!!
なぜなら、書類を応募した時点で、だいたいその後のスケジュールが決まってくるからです。たとえば、
- 書類審査の結果が帰ってくるまでのおおよその日数(およそ1週間)
- 書類審査からテストまでの期限(およそ2週間)
- テスト通過から面接までの日程(およそ1週間 x n回)
- 複数回面接した後に、オファーが出た際。その解答までの期限。(およそ1週間)
ちなみに、こういうスケジュール感は、その部署や時期によって違います。私がAWSに在籍していた間にも面接の回数が変わったりしていました。この辺りの最新情報はエージェントを頼りましょう。
ちなみに、必要なテスト対策は以下です。
英語
実は、応募する職種によって英語のテスト形式は違います。また、その時期によってもテスト内容が変化しています。以下に僕が知っている範囲で情報を書いておきますので参考にしてください。
- サポート系の職種
- メールやチャットで US のエンジニアとやり取りしたり、その内容を日本のお客様に伝える仕事が多いです。日英や英日の翻訳をやっておくと良いと思います。
- ソリューションアーキテクト・ビジネスデベロップメント系のプレセールス系職種
- USのエンジニアと日本のエンジニアの間にたってミーティングを行う機会がある職種です。英語で技術的な会話(MTG)ができるようにしておきましょう。
- トレーニング系の職種
- 基本的に英語のドキュメントが読めれば問題ありません。
技術テスト対策
技術テストも職種によって異なっています。
- テクニカルサポート
- 一番技術的なハードルが高い部署です。コーディングも含めて準備が必要です。
- エンタープライズサポート
- AWS の知識よりも基本的な IT の知識やトラブルシューティングの知識が重視されます。
- ソリューションアーキテクト
- 基本的な IT の知識に加えて AWS の知識も問われます。AWS での基本的なスキルは最低限必要になります。
僕は実際に応募する前に、AWSの人と話をして「言語のテストがあるよ」と言われていたので一生懸命Javaの勉強をしました。ただ、実際にはこれは英語のテストのことでした・・(汗。で実際の技術テストは、経験のあるエンジニアならまったく問題なく解答できるレベルです。
ちなみに私が応募したロールではAWSの知識は全く問われませんでした。
実際に働いてみて感じたのは、AWSの技術に関する知識や情報は、社内に掃いて捨てるほどあります。それよりも、いざというときに頼りになる知識はクラウドよりもベーシックな知識でした。結局お客様がAWSの上でウェブサービスを構築したら、OSの仕組みとかhttpの知識とかDBの知識が必要になりますよね。それらの知識がなくてAWSの知識だけあっても、きっと対応できません。
ちなみに私はAWSでの業務経験ゼロで入ったので、入ってからかなり苦労しましたが・・・(汗。
書類応募
さて、ここできたら いよいよ書類選考です。ここまで準備をしてきたあなたは、準備万端。書類選考さえ通れば、もうどんな面接官がきても堂々と対応できるはずです。こっちにはOLPがついてますから!!!
AWS に転職する前にやっておくべき事と入ってからの事
ちなみに、転職前にやっておくべき事はなにか?AWS へ転職した直後に どんなトレーニングがあるのか?等興味がある方はこちらをご覧になってください。
オススメの転職エージェント
ここで、AWSへの転職にオススメの転職エージェントを紹介させていただきます。
エンワールド
【公式サイト】https://www.enworld.com/
まずオススメするのはエンワールド です。この転職エージェントはクラウドサポートエンジニアやソリューションアーキテクトの人を扱っています。
またエンワールド の特徴は以下です。
外資系転職専門の強み
実は、日系と外資で経歴書の書き方が違ったり面接対策が違ったりします。たとえば、日系の場合は経歴に関してかなり細かく網羅的に書くのが良しとされていますが、外資系の場合は短く簡潔に書くほうが好まれます。そんな外資転職の特徴も エンワールド であればノウハウがありますのでとても頼りになります。
AWS への転職に興味がある方は、エンワールド で無料カウンセリングを受けてみましょう!
Geekly(ギークリー)
【公式サイト】https://www.geekly.co.jp/
次のおすすめはGeekly(ギークリー)です。この転職サイトのポイントは以下です。
- 首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)が対象
- IT・WEB・ゲーム業界を専門
- 正社員案件のみ
比較的新しい転職エージェントですが、大手を中心に非公開求人数は約10,000件!(2023年11月時点)独占求人も多数取り扱っており、大手サービスに劣らないサービス力を誇ります。
首都圏でIT業界への転職を検討されている方は、迷わずGeekly(ギークリー) に登録しましょう!!!
リクルートダイレクトスカウト
【公式サイト】https://directscout.recruit.co.jp/
次のおすすめはリクルートダイレクトスカウト です。この転職サイトのポイントは
年収800万から2000万円のハイキャリアの求人が中心
少なくとも現年収が600万円以上の方の利用をオススメします。
とりあえず登録しておいて どんなエージェントから連絡がくるか様子を見るだけでもOKです。
年収800万から2000万円のハイキャリアの年収での転職を目指している方は、とりあえず登録しておいて損は無いと思います。
【おすすめ】AWS転職に本当に役に立つ転職サイトと転職エージェント
まとめ
さて、ここまで僕が実際にAWSに転職したときにやったことを書いてきました。参考になりましたでしょうか?
その他にも、AWSの転職に実際に役に立った転職エージェントも紹介しています。こちらもよろしければ見てみてください。
【元社員が解説】AWSで働くエンジニアの「年収」と「RSU」は?
【おすすめ】AWS転職に本当に役に立つ転職サイトと転職エージェント
AWS 以外にも外資企業への転職に興味があるかたは、こちらもどうぞ。
その他にも、こんな記事を書いています。ご興味があるかたはどうぞ。
【初回面談で見分ける】こんな転職エージェントには気をつけろ!!!
【エンジニア向け】IT・WEB・ゲーム業界で転職5回の経験からオススメできる転職サイトと転職エージェント
実際に役立った“ハイクラス・エグゼクティブ”の転職に強いおすすめ転職サイトと転職エージェント
では、また!!!