【実録】AWS と 楽天の給料と評価制度を比較

AWS

はじめに

AWSと楽天は、両方ともECのサービスをやっていて、創業社長が独自の社内カルチャーを作っているという点で共通点がいくつかあります、一方 日系の企業と外資系企業という点で 異なる部分もたくさんあります。

今日は、そんな2社の給料と評価制度を実際に働いてみた経験から比較してみたいと思います。

給料

AWS: 4.5

楽天: 3.5

両者ともに求人はノンジャパニーズも対象にしています。

AWSは外資系で、かつ業界でも最大手なので給料で他に負けることは少ないと思います。僕もAWSを受けたときは他の外資系企業からオファーをもらいましたが、ちょっと他とは比較できないオファーをもらいました。

またオファー金額は前職考慮というよりは、現在のスキルをみて提示してくるので、前職よりもかなり良いオファーになる場合も少なくありません

 

AWSの場合は、マネージャではなくても年収1,000万円台で働くエンジニアは少なくないです。

楽天に関しては日系企業でありながら外資と勝負できる給料を提示するので、日本のWEB企業の中では給料は良い方です。

ですので、外資からの転職組や ソニーなどの大企業から転職してくるエンジニアもそこそこいます。おそらく、楽天で働くと他の日系WEB企業に転職するのが難しくなるぐらいの給料水準です

楽天では、だいたいマネージャになると年収1,000万台になります。

ですので日系のWEB企業の感覚だと、「こいつ、なんでこんなもらってんの?」というエンジニアやマネージャがごろごろいるというのが感想です。

福利厚生(特に401Kや退職金)

AWS: 4.5

楽天: 3.5

直接の収入ではないですが、忘れてはいけないのが401Kや退職金です。

給料に含まれていませんが、生涯年収を考えると結構な差が生まれてきます。

AWSの場合は401Kがあり、3年以上勤務すると転職しても積立分を持っていく事ができます。

一方、

楽天は401Kや退職金はありません。

正確にいうと、最近できたんですが勤続10年以上が対象で、金額などはかなり謎なので、移動の多いIT業界には向いてない制度です。

楽天は一見オファーされる金額は多いんですが、401Kが無いので事実上の年収はオファーされた金額より低いと考えたほうが良いです。

ストックオプション / RSU

AWS: 5.0

楽天: 3.5

正直、AWSのRSUは 外資の中でもかなり良いRSUだと言えます。

ちなみにRSUとは、会社の株を無償で(税金等はかかりますが)もらえるという仕組みです。

AWSの場合、入社時にサインインボーナスということで以下が付与されます。

  • 最初の1年は年収の25%を現金でもらえる
  • 2年目も年収の25%を現金でもらえる
  • 3年目は年収の25%をRSU(株)でもらえる
  • 4年目も年収の25%をRSU(株)でもらえる

(本当はもっと複雑ですが、わかりやすく単純化して説明しています)

つまりざっくり年収分のボーナスを4年かけてもらえる仕組みです。ちなみにもらったらRSUはすぐ行使できます。

また、RSUは入社した時点での金額で計算されるので、僕の場合 4年後には株価が入社時点の3倍以上になっていました。これは正直、他の会社ではありえないボーナスですし、初期の頃に入社した社員は一財産が築ける額になっていると思います。

一方、

楽天の場合はストックオプションです。

ただし通常のストックオプションではなく、1円ストックオプションという仕組みです。

通常のストックオプションは付与時の金額と、行使時の金額の差分が利益になるんですが、1円ということは、実際の株価が下がっていても 株価が1円以下にならない限り利益が出るという、とっても良いストックオプションです。

行使するには4年間持ち続ける必要があります(もちろん転職無しで)。

金額も、AWSほどではないですが、ちょっとしたボーナスくらいにはなります。

評価制度

AWS: 3.5

楽天: 2.0

AWSの評価は、上司からの評価と 360度評価があります。

ただし、360度評価は直接給料にもボーナスにも影響しません。

またグレードが上がらない限り、昇給はほぼ無いと思って良いと思います。

評価制度上の目標設定のような仕組みもありません。ただし、KPIとなる指標ははっきりしているので、ある程度の納得感はあります。

楽天の場合は、評価制度やそれを管理するシステムはあります。

ただし、それをちゃんと運用しているケースはあまりなく、完全に形骸化している印象です。

僕のまわりでも、目標設定をやっておらず、評価結果だけシステムに入力しているマネージャを何人か見ました。

正直、

楽天の場合は、会社のルールと 現場の運用が乖離しているというのが実際のところです。

ただし、ビジネス自体は成長しているので、昇格しなくても毎年そこそこ昇給していきます。これは正直良くない部分で、仕事で実績がなくても、それなりに給料が上がっていくというエンジニアが多いのが現状です。

昇格

AWS: 3.5

楽天: 2.0

AWSの昇格は、かなり特徴があります。

AWSで昇格するには、直属の上司が推薦文を書いて、それが承認される必要があります。

上司のスキルが低いとなかなか部下を昇格させることができないという現象がおきます。また、その推薦文には同僚からの推薦コメントも必要となります。ですので、同僚とうまく仕事ができると昇格しやすいという特徴もあります。

楽天の場合は、評価と同様で昇格の基準は曖昧です。正確にいうと社内にグレードごとの基準があるんですが、それが現場と乖離がありすぎてうまく運用できていません。

おすすめ転職エージェント

ここで、転職を考えている方にオススメの転職エージェントを紹介させてください。AWS や 楽天は比較的 年収が高い企業です。そういった高年収での転職にフォーカスした転職エージェントを使うと、希望の年収での転職が実現する可能性が上がります。

リクルートダイレクトスカウト

【公式サイト】https://directscout.recruit.co.jp/

この転職サイトのポイントは

年収800万から2000万円のハイキャリアの求人が中心

です。

エージェント側も、ある程度の経験やスキルがある応募者を求めていますので、現時点で上記の年収帯に該当しているか、または目指している方にはぴったりな転職サイトです

少なくとも現年収が600万円以上の方の利用をオススメします

また、特徴としては、

複数の転職エージェントからスカウトの連絡がきます。

その中から気になるエージェントに返信して求人を紹介してもらうスタイルです

僕の場合、金曜日の夜 21:00ぐらいに登録したところ、その日の内うちに4人、次の日の午前中に3人からメッセージがありました。

おそらく週明けにもう少しメッセージが入ると思うので、その中で気になるエージェントがいれば連絡を取ろうと思います。

わりとビズリーチと似たような仕組みですが全機能無料で使う事ができます

実際に転職活動を本格的に始める前に、とりあえず登録しておいて どんなエージェントから連絡がくるか様子を見るだけという使い方もOKです。

年収800万から2000万円のハイキャリアの年収での転職を目指している方は、とりあえず登録しておいて損は無いと思います。

まとめ

今日は、AWS と 楽天の給料と評価制度を比較してみました。

それぞれの会社を一言で表すと

AWSは給与水準が高い上に、サインインボーナスでRSUまでもらえる。

一方、

日系のWEB企業では高水準だが、401Kがないのが楽天です。
AWSや楽天への転職に関しては、こちらでも記事にしているので参考にしてください。
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それでは、また!!!