エンジニアリングマネージャ(EM)の転職先(その2)

転職ノウハウ

はじめに

今日は「エンジニアリングマネージャ(EM)の転職先(その2)」という内容で書いていきます。

一言に EM と言っても会社や組織によって仕事内容はバラバラかと思います。

ここでいう EM の定義に関しては、以下の記事に書いていますのでよろしければ、こちらも見て下さい。

エンジニアリングマネージャ(EM)の転職先(その1)
今日は「エンジニアリングマネージャ(EM)の転職先」という内容で書いていきます。 エンジニアがマネージャになると、そこそこ技術に関わって、そこそこ人のマネージメントしてって感じで、自分のストロングポイントが見えにくくなってくると思います。でも、以外とそういう経験が必要になる仕事は世の中に沢山あります。 今回ターゲットにしているのは、以下のような役割をこなしている人を対象としています。 (小規模でも)システムのアーキテクチャを決定している。 開発するシステムの見積やスケジュール作成を行っている。 プロジェクトの進捗管理を行っている。 部下のコードレビューをしている。 部下の評価を行っている。 部下の教育を行っている。 採用面接を行っている。 ここでは、上記のうち3つ以上該当している人をEM と呼ぶ事にします。 現在の会社で、このような仕事をしている人は結構多いと思います。 僕自身も上記の EM として働いていたことは何度もあります。 今日は、こういった人が転職する際に、どんな選択肢があるのか書いていこうと思います。

今日は、こういった人が転職する際に、どんな選択肢があるのか書いていこうと思います。

セールスエンジニア

例えば、AWSのソリューションアーキテクト(SA)等の場合ですね。得意な技術領域がある場合は、そのベンダーのセールスエンジニアに転職という選択肢もあります。

メリット
  • 得意な領域の技術知識が活かせる。
  • 外資の場合は給料も良い。
デメリット
  • あくまでもセールス部門なので、営業活動で成果が求められる。

どの仕事もメリットとデメリットは表裏一体なのですが。技術が好きなだけだとこういうポジションは難しいです。技術知識は必要ですが、仕事の中心はお客様にソリューションを買って(クラウドの場合使って)もらう事です。ですので、人とのコミュニケーションが好きだったり、人前でプレゼンしたりするのが好きな方は向いています。

サポートエンジニア

こちらもAWSやGCPで募集しているポジションです。一般的にはセールスエンジニアよりも深く技術を理解している必要があります(狭くでもOK)。

メリット
  • リモートワーク等がOKで、勤務ローテーションが決まっている場合も多いので自分のペースで仕事ができる。
  • 対象のソリューションに対して深い知識を得られる。
デメリット
  • サポートに対する回答数やスピード等は数値で評価される場合が多いので、管理されている感じが強い。
  • 実際に実装をしている訳ではないので、技術が好きだったとしてもプログラムを組みたい人には物足りない。
  • EMと比べると給料が下る。

AWSの場合、サポートエンジニアとして入社して、セールスエンジニアに移動するパターンが一定数ありました。そういう意味では、社内のキャリアパスもありますし、一旦給料が下がっても その後挽回するチャンスは充分あります。

コンサルタント

有名なのはアクセンチュアとかPwCですね。その他 日系でも沢山企業があります。

メリット
  • 給料が良い。
  • 直接ユーザとやりとりする仕事なので、自分の成果をダイレクトに感じられる。
  • 技術マネージメントの知識が生かせる。
デメリット
  • 自分の能力がダイレクトに評価される。
  • アップ or アウトな社風の企業が多い。

これは、セールスエンジニアやサポートエンジニアでも同じですが、いままで EM として働いていると、細かい業務は部下に任せていたと思います。それが、すべて自分でやる必要がでてくるので、このあたりの仕事の仕方は変える必要があります。

また外資のコンサルの場合は、キャリアパスが、出世するか辞めるか(アップ or アウト)な場合があるので、その点も注意が必要です。

特に人の入れ替わりが激しい会社は求人の宣伝がすごく上手いです。あと手っ取り早く売り上げをあげたい転職エージェントは すぐにコンサルをすすめてきます。

給料の良さだけに惑わされず、本当に自分がやりたい、自分に合っている仕事なのか冷静に判断することが重要です。

VPoE (Vice President of Engineer)

従来はCTOがこの役割を兼ることが多かったんですが、最近は VPoE としての募集を見るようになりました。

メリット
  • エンジニア組織を自ら作ることができる。
  • 給料もそこそこ良い場合が多い
デメリット
  • CTOが別にいる場合が多いので、テクニカルな要素はCTOにまかせる事になる。
  • エンジニア組織作りの経験値が必要。

最近はVPoEの募集も結構みますよね。ただし VPoE を募集するような会社はベンチャーが多く、大企業の EM よりも給料は下る場合がありますので、そこは注意が必要です。

ただし、既にCTOは存在していて、組織がおおきくなってきたのでVPoEを募集するというパターンが多いです。ですので、VPoEを募集するような起業はベンチャーとしては成功している起業といえます。

エンジニアの仕事環境や組織を自ら作ることができるので、非常にやりがいのある仕事といえます。

CTO (Chief Technology Officer)

いわずと知れたCTOですね。いままでCTOといえば起業メンバーの一人でしたが、最近ではCTOの募集も増えてます。ちょっと言い方悪いですが、役員ではない雇われ CTO ですね。

メリット
  •  その会社の技術方針を決める仕事なので、非常にやり甲斐がある。
  • ベンチャー起業で、IPOの予定があれば ストックオプションも貰える。
デメリット
  • 雇われCTOの場合、その会社とマッチするかどうか難しい。(短期間で退職の可能性もあり)
  • 会社のビジネスが上手くいかなければ収入も上がらない。

CTOには会社の技術戦略を決める必要があるので非常に重要なポジションです。ですので、なかなか選考のハードルも高くなります。

また、ベンチャーの場合は CTO 自身が直接コーディングしたりトラブルシュートするような事も期待されるでしょう。

なかなか覚悟がいる選択肢です。

その他の選択肢

こちらに、そのほかの選択肢に関して記載していますので、よろしければ見ていってください。

EM の転職先として PJM や PdM についても書いています。

エンジニアリングマネージャ(EM)の転職先(その1)
今日は「エンジニアリングマネージャ(EM)の転職先」という内容で書いていきます。 エンジニアがマネージャになると、そこそこ技術に関わって、そこそこ人のマネージメントしてって感じで、自分のストロングポイントが見えにくくなってくると思います。でも、以外とそういう経験が必要になる仕事は世の中に沢山あります。 今回ターゲットにしているのは、以下のような役割をこなしている人を対象としています。 (小規模でも)システムのアーキテクチャを決定している。 開発するシステムの見積やスケジュール作成を行っている。 プロジェクトの進捗管理を行っている。 部下のコードレビューをしている。 部下の評価を行っている。 部下の教育を行っている。 採用面接を行っている。 ここでは、上記のうち3つ以上該当している人をEM と呼ぶ事にします。 現在の会社で、このような仕事をしている人は結構多いと思います。 僕自身も上記の EM として働いていたことは何度もあります。 今日は、こういった人が転職する際に、どんな選択肢があるのか書いていこうと思います。

まとめ

今日は「エンジニアリングマネージャ(EM)の転職先(その2)」という内容で書いてみました。

僕のブログでは、こんな記事も書いてます。よろしければ見ていってください。

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