【実録】ヤフー と 楽天の給料と評価制度を比較

ヤフー

はじめに

ヤフーと楽天は、いまの日本ではトップ2と言っても良いネット業界のメガIT企業です。同時期に六本木ヒルズにオフィスを構えていた等共通する部分もありますが、カルチャーは大きく異なります。

今日は、そんな2社の給料と評価制度を実際に働いてみた経験から比較してみたいと思います。

給料

ヤフー: 3.0

楽天: 4.0

ヤフーの場合、20代や30代のうちは そこまで悪い給料ではありません。ただし終身雇用の人事設計になっていないので、40代ぐらいになると給料が頭打ちになります。

ヤフーの場合、技術部長で年収900万円ぐらいです。

また、長くいると給料が下がることもあります。

楽天に関しては日系企業でありながら外資と勝負できる給料を提示するので、日本のWEB企業の中では給料は良い方です。

ですので、外資かの転職組や ソニーなどの大企業から転職してくるエンジニアもそこそこいます。おそらく、楽天で働くと他の日系WEB企業に転職するのが難しくなるぐらいの給料水準です

楽天では、だいたいマネージャ(平社員のひとつ上)になると年収1,000万台になります。

ですので日系のWEB企業の感覚だと、「こいつ、なんでこんなもらってんの?」というエンジニアやマネージャがごろごろいるというのが感想です。

福利厚生(特に401Kや退職金)

ヤフー: 4.0

楽天: 3.0

直接の収入ではないですが、忘れてはいけないのが401Kや退職金です。

給料に含まれていませんが、生涯年収を考えると結構な差が生まれてきます。

ヤフーの場合は401Kがあり、転職しても積立分を持っていく事ができます。

一方、

楽天は401Kや退職金はありません。

正確にいうと、最近できたんですが勤続10年以上が対象で、金額などはかなり謎なので、移動の多いIT業界には向いてない制度です。

楽天は一見オファーされる金額は多いんですが、401Kが無いので事実上の年収はオファーされた金額より低いと考えたほうが良いです。
また、楽天は無料のカフェもあり、毎日会社に行くのであれば恩恵を受けられますが・・・。リモート勤務の現在だと、ほとんど意味がない制度といえます。

ストックオプション / RSU

ヤフー: 2.0

楽天: 3.5

正直、ヤフーのストックオプションはおまけです。

ストックオプションは、付与したときの株価と行使したときの株価の差分が利益になります。

また、ヤフーの場合行使まで4年保持しておく必要があります。4年後に株価が下がっていたらただの紙切れです。10年以上勤務しても実際の利益は月給にも及ばないという自体は珍しくありません。

一方、

楽天のストックオプションは、1円ストックオプションという仕組みです。

通常のストックオプションは付与時の金額と、行使時の金額の差分が利益になるんですが、1円ということは、実際の株価が下がっていても 株価が1円以下にならない限り利益が出るという、とっても良いストックオプションです。

行使するには4年間持ち続ける必要があります(もちろん転職無しで)。

金額も、ちょっとしたボーナスくらいにはなります。

評価制度

ヤフー: 4.0

楽天: 1.5

ヤフーの評価は、上司からの評価と 360度評価があります。

ヤフーの場合、上司からの評価は給料に反映され、360度評価はボーナスに影響します。

360度評価に関しては、評価対象を自分で選べます。正直仕事の実績よりも、仲良しが多いほうが有利なので、そのあたりは賛否両論あると思います。

楽天の場合は、評価制度やそれを管理するシステムはあります。

ただし、それをちゃんと運用しているケースはあまりなく、完全に形骸化している印象です。

僕のまわりでも、目標設定をやっておらず、評価結果だけシステムに入力しているマネージャを何人か見ました。

正直なところ、

楽天の場合、評価制度そのものが形骸化しているというのが印象です(もちろん部署によりますが・・・)。

また、楽天には360度評価がないので、部下が上司にダメ出しする制度がありません。ですので勤続が長くて、昔ながらの仕事のやり方を続けている中間管理職が多い印象です。

昇格

ヤフー: 3.0

楽天: 2.5

ヤフーの場合、昇格するかどうかは上司次第です。このあたりは他の会社と一緒かなと思います。ただ、1on1 をちゃんとやる文化があり、昇格できてもできなくてもちゃんと上司が説明するので、納得感はあります。

楽天の場合は、評価と同様で昇格の基準は曖昧です。正確にいうと社内にグレードごとの基準があるんですが、それが現場と乖離がありすぎてうまく運用できていません。

ただし、ビジネス自体は成長しているので、昇格しなくても毎年そこそこ昇給していきます。これは正直良くない部分で、仕事で実績がなくても、それなりに給料が上がっていくというエンジニアが多いのが現状です。

オススメの転職エージェント

この記事を読んでいる皆さんの中に、ヤフーや楽天への転職を検討している方もいると思います。どうすれば、こういった企業に転職できるのでしょうか?

僕は、良い転職エージェントを使って、転職活動を有利に進める事をオススメします。

以下にオススメの転職エージェントを紹介しますので、参考にしてください。

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無理に転職を進めてくるような事は絶対ありませんので、今すぐ転職するつもりがなくても相談してみる事をオススメします。

まとめ

それぞれの会社を一言で表すと

ヤフーは日系のWEB企業としては給与水準はそんなに高くないが、エンジニアとしてのやりがいや評価の納得感は高いです。

一方、

日系のWEB企業では高水準だが、401Kがなく評価の納得感も低いのが楽天です。
ヤフーや楽天への転職に関しては、こちらで記事にしているので参考にしてください。
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それでは、また!!!