- はじめに
- ジャスパー・チャン と Andy Jassy
- OLP ( Our Leadership Principles )
- Amazonキャリアデー2021:Amazonで実際に働く社員3人による座談会
- その他の AWS ( and Amazon ) 用語
- 社内では“One-way door, Two-way door”という言葉を使っているのですが、後戻りができない一方通行のドアのような意思決定ではなく、決断を間違えても元に戻って修正の効く、行ったり来たりできるドアのような意思決定をするということです。そうすることで、常に挑戦できる環境をつくっています。
はじめに
AWS の採用面接は、他の企業に比べてかなり特殊だと言われています。
どこが特殊かというと、以下です。
- AWS (と Amazon の) 独自のカルチャーがあり、働くうえでかなり重要になっている。
- 面接の際に、その独自カルチャーにマッチするか、これまた独特な方法で確認している。
ですので、面接の際には そのカルチャーを理解したうえで しっかり準備する事が必要です。
Amazon Career Dayとは別ですが、AWS への転職に興味がある方はこちらの記事を参考にしてください。僕が実際に AWS に転職するためにやったことをまとめています。
今日紹介する Amazon Career Day (2021 年 9 月開催) 自体は、Amazon の採用イベントなんですが、その独自カルチャーや面接方法について詳しく説明されています。つまり
ですので、今日は詳しく紹介していきたいと思います。
ジャスパー・チャン と Andy Jassy
まずは、基本情報から。
アマゾンジャパンの社長は、ジャスパー・チャン さんです。相変わらず、日本語カタコトですね・・・。 AWSで働いていて、この方とかかわる事はほとんど無いんですが・・・。知っておいて損は無いと思います。
ちなみに、アマゾンウェブサービスジャパン株式会社の社長は、長崎忠雄さんです。
こちらは、Andy Jassyさんです。ついこの間まで AWS の CEO でしたが、ベソス氏が引退するにともなって Amazon の CEO になりました。
現在の AWS 社長は、アダム・セリプスキーさんです。
と、ここまでは そんなに重要ではありません。ごめんなさい・・・。
ここから AWS の面接にも大いに関係してくる話です。
OLP ( Our Leadership Principles )
まずは、面接のノウハウの前に、AWSの独自カルチャーを象徴する OLP ( オーエルピー )を紹介させてください。
面接対策は、この OPL の理解と対策がメインになります。
「amazon OLP」等のキーワードで検索して内容を確認しておいてください。
Amazon には世界で共通の “Our Leadership Principles” という 16 項目からなる信条があります。 それは、チームを持つマネージャーであるかどうかにかかわらず、Amazon では、全員がリーダーであるという考え方のもとで、社員一人ひとりが、全ての日々の活動において、常にこの “Our Leadership Principles” に従って行動するよう心がけています。
これは、いわゆる社訓のようなものなんですが、一般的なそれに比べるとかなり企業文化に浸透しています。ちょっと宗教っぽい雰囲気もあり、この考え方が受け入れられないと AWS に入ってから会社に馴染むのは難しいと思います。
人事評価もこの単位で行われますし、事業の判断もこの考え方に基づいて行われます。もちろん
どの程度、社内に浸透しているかが垣間見える動画を次に紹介します。
Amazonキャリアデー2021:Amazonで実際に働く社員3人による座談会
こちらは、社員による座談会の動画です。Amazon から AWS に移動(インターナルトランスファーと呼ばれています)された方も座談会に加わっています。
この中で、でてくる話題に「好きな OLP 」という質問があります。これは、Amazon / AWS の典型的な質問ですね。
ですので、みなさん「 Customer Obsession 」プラス「自分が好きな OLP 」という形式で回答しています。社内で 「 Customer Obsession 」がどれだけ重要にされているかがわかると思います。
この動画を見て、OLP と「 Customer Obsession 」がどれだけ重要視されているか感じとってみてください。
ちなみに、AWS に入社するとすぐに OLP を学ぶトレーニングがあり、その際に 「好きな OLP は?」とか「 AWS で最も大事な OLP はどれか?」等なディスカッションを行います。
その他の AWS ( and Amazon ) 用語
AWS と Amazon では、OPL 以外にも 独自の考え方を言語化して浸透させているので、少し紹介します。
Still Day One
Amazonでは、毎日が常に「Day One」であると考えています。 最初の一歩を踏み出す日であり、新たな挑戦を心待ちにする日でもあります。毎日が常に「Day One」であることがAmazonを支える力となり、刺激となっています。
One way door, Two way door
社内では“One-way door, Two-way door”という言葉を使っているのですが、後戻りができない一方通行のドアのような意思決定ではなく、決断を間違えても元に戻って修正の効く、行ったり来たりできるドアのような意思決定をするということです。そうすることで、常に挑戦できる環境をつくっています。
こういった考え方を知ることで、AWS / Amazon のカルチャーを理解する事ができると思います。
バーレイザー
AWS / Amazon では、複数回ある面接の中で必ずバーレイザーと呼ばれる人たちとの面接があります。
この人達は AWS の中で決められた条件をクリアして、正式に「バーレイザー」としてロールを与えられています。
バーレイザーとは、AWS の入るための「バー(閾値・条件)を上げ続ける人」という意味で、
通常は、応募した部署とは別の部署のバーレイザーが面接の担当をします。ちなみに、僕が AWS の採用面接を受けたときは、バーレイザーは Amazon の情シスの人でした。
もちろん質問は、OLP に関するものが中心です。
もしかしたら、若干圧迫気味になるかもしれませんが、笑顔でかつ自信を持って回答しましょう。
Amazonキャリアデー2021:Amazonの面接
本日のメインコンテンツです。
この二人は、タレントアクイジション担当ディレクターと、採用責任者ということなので人事の偉い人ですね。この二人が 面接に関して説明してくれています。
AWS / Amazon の面接は難易度も高く回数も多いことで有名です。アマゾンウェブサービスジャパン株式会社もグローバルと同じ採用方針ですので、ここで説明されている面接の対策は、非常に有益です。
実際にビデオを見ていただくのが一番理解が深まると思いますが、要点となるコメントを以下に抜粋しました。
書類選考と電話での一次面談
履歴者がちゃんと書いてあることは最低条件。タイポがないとか最新情報にアップデートは必須。
(部署によっては電話で一次面談はやっていません)
コロナ禍の影響
コロナ禍だからといって大きく変わってない。
面接の準備 ( OLP )
OPL によって候補者がアマゾンのカルチャーとマッチしているかを見極めている。
質問に対しては準備をして臨んでほしい。
OLP にそって具体的な体験を1つから2つ書き出してみると良い。
S.T.A.R 形式で回答を準備しておくことがオススメ。
STARとは以下の4つの単語の頭文字をとったものです。
- S (Situation)
- そのときの状況、環境、背景等
- T (Task)
- 具体的に解決した課題、役割、任務等
- A (Action)
- 実際に、どんな行動を起こしたのか?どんな工夫をしたのか?どのように解決したのか?
- R (Result)
- その結果、何を達成したのか?どんな実績を達成したのか?この部分は数字にできるものは数字にしておきましょう。
思考方法が良ければ、それをさまざまな状況に応用できる。なので、どのような思考方法をしているか理解したい。
その事例を補足する質的、または量的なデータがあれば聞きたい。
面接の準備( その他 )
何分間もしゃべり続けないこと。
業界の事を何も知らない人に対して、状況をうまく説明できるかどうか?を見ている。
会話のキャッチボールをした方が好ましい。
こういう質問はしない
OLP を復唱しろとは言わない。
「この部屋をいっぱいにするには何枚のコインが必要ですか?」といった質問はしない。きっと、フェルミ推定は出さないって意味ですね。一昔前は出してたみたいですけど・・・。
面接官に良い質問をすることも大切
面接とは Amazon / AWS を知る機会でもある。質問をすることも大切。
「どうしてここを気に入っていますか?」
「なぜ長く務めているのですか?」
「仕事で難しいことはなんですか?」
「Amazonがさらに成長する可能性はどこにあると思いますか?」
答えにくい質問もたくさんしてほしい。
その他 AWS の面接や転職に関する情報
このブログでは、上記の他にも実際にAWSに転職でやった事などをまとめています。ご興味がある方は、こちらもどうぞ。
【元社員が解説】AWSで働くエンジニアの「年収」と「RSU」は?
オススメの転職サイトと転職エージェント
ここで、AWSへの転職にオススメの転職サイトを紹介させていただきます。
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まとめ
今回は、Amazon Career Day で紹介された AWSの面接対策にもなる情報を紹介させていただきました。
僕のブログでは、他にもこんな記事を書いています。よろしければ、こちらもご覧になってください。
【おすすめ】AWS転職に本当に役に立つ転職サイトと転職エージェント
それでは、また!!!