はじめに
今日はエンジニアにオススメの書籍を紹介したいと思います。
『The DevOps 逆転だ!』です。邦題ダサいですね・・・(汗
The DevOps 逆転だ! 究極の継続的デリバリー【電子書籍】[ ジーン・キム ]
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オリジナルのタイトルは『The Phoenix Project』です。どんな話かというと。
3カ月でリリース!?さもなければ部門が消える!“デスマーチ”プロジェクトを一転、成功へと導けるか。数々の危機を乗り越え、開発と運用が一体となったチーム体制「DevOps」が生まれていく痛快IT物語。
帯にかかれている解説は、こんな感じです。
邦題からDevOpsの解説本かと思われる方もいるかもしれませんが、この本はもっと本質的な
いわゆるオライリー的なハウツー本ではないのでお間違えなく。
単純に、IT業界の組織やリリースまわりのゴタゴタをわかり易く楽しく書いた本として読むと楽しめます。
おすすめポイント
僕なりの、おすすめポイントを書いてみます。
IT業界あるある
この本を読んでいると、いたるところにIT業界あるあるがでてきて、思わず笑ったり 怒ったりしながら物語に引き込まれていきます。たとえば・・・
- PCのセキュリティアップデートで仕事ができないなる
- 優秀なエンジニアに仕事が集中する
- 前任の上長(VP)が突然レイオフでいなくなる(外資あるある)
- 開発と運用の仲が悪い
- 携帯の呼び出しでプライベートが邪魔される
- MTG直前にメールしてきて「私のメール見ましたか?」とかマウント取ろうとしてくる奴がいる。
- 他部署の障害のせいでトラブル対応に巻き込まれる
- 等・・・
IT業界のロールを大袈裟に書いた登場人物
これも、あるある的な部分はありますが、登場人物のキャラクタ設定も面白いです。
- 超自己中心なビジネス担当に周りが振り回される
- 空気を読めないセキュリティ担当が関係者から煙たがられている
- 社長が精神論で無茶なプロジェクト進めようとしてくる
- 等・・・
DevOpsというよりも、エンジニアが仕事でディシジョンする観点を教えてくれる
これは僕自身が最も参考になった部分です。何を基準に組織の優先度をつけていくべきか?何のために技術が必要なのか?といった根本的な考え方を見直す事ができます。
アメリカ人の普段遣いの英語の勉強になる
僕は翻訳版と英語版を両方読んでみました。英語版を読むと、TOEIC等の勉強だけだとなかなか出てこない表現や単語がでてくるので、アメリカ人の英語の勉強になります。
中味も楽しみながら英語の多読ってなかなか難しいんですが、これはすごく楽しめました。
英語が身についたかは定かではありません・・・
あらすじ
あらすじとしてはこんな感じです。
3000 人規模の自動車部品製造販売会社パーツ・アンリミテッドで、ミッドレンジシステム
運用部長を務めるビル・パーマー。彼はある日突然、CEO のスティーブ・マスターズから
IT 運用担当VP(バイスプレジデント)に任命された。社運を賭けた、店頭小売とネット通販を統合する新システム「フェニックス」を3カ月以内に
リリースせよ。さもないと、IT部門はアウトソーシングする、と告げられる。とんだ就任に不安を覚えるビルの前に、取締役候補のエリック・リードが現れ、プロジェクト
の成功に欠かせない「4つの仕事」と「3つの道」を見つけるように言い渡される。ビルは仲間とともに数々の危機を乗り越えるなかで、開発(Development)と運用(Operation)が
一体となってシステムを開発していく「DevOps」に目覚めていく。
もしよろしければ是非手にとってみてください。
The DevOps 逆転だ! 究極の継続的デリバリー【電子書籍】[ ジーン・キム ]
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まとめ
今日は、僕のおすすめ書籍の一つ『The DevOps 逆転だ!』を紹介してみました。
他にもこのブログではこんな記事も書いています。よろしければ見ていってください。
それでは、また!!!